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 【iPad活用方法について】−企業としてどのように利用するか?−



■ 第6回  iPad活用事例(1)〜外出先で図面を利用する〜   <2012年09月28日号>


今回からiPadの活用事例取り上げます。
1回目は、図面を外出先で利用する方法をご紹介いたします。
手順は、下記のようになります。


■■■ 外出先で図面を利用する為の手順 ■■■

(1)パソコンにPDF変換ツールをインストールする。


(2)CAD図面データをPDFデータに変換する。

  

(3)PDFに変換した図面データをパソコンとiPadで共有する。
  

(4)iPadでPDFに変換した図面を見る。

  


CADのデータをiPadで見るためには、iPad用CADツールが必要となりますが、今回ご紹介する方法は、CADのデータをPDFデータに変換して、変換したPDFデータをiPadで見る方法をご紹介します。

パソコンにPDF作成ツールのインストールは一度だけすれば良いので、運用は、

 @ 図面をPDFデータに変換する。
 A 変換したPDFデータをパソコンの決められたフォルダへ保存する。

ととても簡単な作業で、iPadで図面を見ることができるようになります。

では、具体的に進めて行きましょう。


(1)パソコンにPDF変換ツールをインストールする。

    【手順】
  • パソコンにPDF作成ソフトをインストールします。
    PDFデータ作成作業は、CADが動くパソコンで行いますので、CADを使っているパソコンにPDF作成ソフトをインストールして下さい。
    PDF作成ソフトは、有償/無償のソフトが数多くあります。
    編集機能、変換出来る用紙サイズなどの差がありますので、ご使用される環境を考慮して選定して下さい。

    参考として有償と無償のソフトをご紹介します。
     (有償) Acrobat X Pro (Adobe社)
     (無償) PDF reDirect v2 (EXP SYSTEMS社)

  • どちらのソフトもインストールすると、PDF作成プリンタドライバが登録されます。
    (印刷するときに出力先一覧で表示されるプリンタ名)

  • 図面をPDFデータに変換するには、CADからプリンタに印刷する際に、PDF作成ドライバを出力先として印刷することで作成できます。

    一枚ずつ作成するのは面倒と思われるかたは、弊社が提供しているMultiPDF(マルチPDF)を利用すれば、一括にPDFデータを作成することができます。

(2)CAD図面データをPDFデータに変換する。


CADSUPER FXUを使ってPDFデータを作成する手順を下記に示します。

  • CADSUPER FXU の「ファイル」メニューから「プリンタ出力」-「全領域」を選択します。




  • 出力設定ダイアログで、出力先、用紙サイズ、印刷方向の指定をします。







  • 印刷すると保存先を指定するダイアログが開きますので保存先を指定します。

    例)『PDF reDirect v2』のダイアログ




(3)PDFに変換した図面データをパソコンとiPadで共有する。


作成したPDFデータをiPadへ渡さなければなりません。
「第2回 iPadの便利な機能 -三種の神器- 」でお伝えした『Dropbox』を使用します。

  • パソコンにDropboxをインストールします。
  • iPadにDropboxをインストールします。

Dropboxのアカウントは、同じアカウントを設定して下さい。
これでクラウド上にあるハードディスクをパソコンとiPadで共有することができます。(両方で、データを読み書きすることができます。)

パソコンのエクスプローラーを開くとDropboxのフォルダが出来ています。
Dropboxのフォルダ以下がiPadと共有する領域となりますので、分かりやすい名前のフォルダを作成して、そこへ図面のPDFデータを保存するとiPadから図面を見ることができます。




例として、書類フォルダと図面フォルダを作成しています。

   例)iPadのDropboxで図面を開いた状態




(4)iPadでPDFに変換した図面を見る。


外出先で、○○の図面がない!という非常事態が起きても大丈夫。
会社へ連絡して、図面をPDFデータに変換してDropboxのフォルダに入れてもらえれば、外出先にあるiPadで図面を見ることができます。

【ワンポイント・アドバイス】

  • パスワードを設定してセキュリティを高めよう!
    PDFデータは、パスワードを設定することができます。
    パスワードを設定するとパスワードを入力しなければ、見ることが出来なくなります。
    重要なデータは、パスワードを設定してiPadを紛失した等の不測の事態に備えましょう。

  • 現場で、図面に朱書きしよう!
    iPadで、図面を見るだけでなく、朱書きすることができます。
    現場で打合せした内容や、訂正箇所、指示等を直接朱書きすることで、現場から設計者へすみやかにフィードバックすることが出来る為、 効率よく作業を進めることができます。
    「第3回 iPadの便利な機能 -三種の神器- 」でお伝えした『GoodReader』を使うと朱書きすることができます。

    @ Dropbox 右側のボタン@を押してメニューを表示させて、「このアプリで開く…」を指定します。



    A GoodReaderを指定します。



    指定したDropbox内のデータをGoodReaderへ渡します。

    例)Goodreaderで開いた図面


図面だけでなく、資料をPDFデータにしてDropboxのフォルダへ保存すれば、図面と同じようにiPadで見ることが出来ます。

iPadとクラウドサービスを利用すると、重たい書類から解放されます。
 「個人単位ではなく、部門で共有したい。」
 「このような使い方は出来ないのか。」
などのご質問がありましたら、弊社営業までお問い合わせ下さい。

次回は、活用事例(2)'iPadで、魅せるプレゼンテーション'を予定していますのでお楽しみに。



【Back Number】
第1回  iPadの基本&利用シーン          <2012年04月26日号>
第2回  iPadの便利な機能 −三種の神器−   <2012年05月29日号>
第3回  iPadの便利な機能 −三種の神器−   <2012年06月27日号>
第4回  iPadの便利な機能 −三種の神器−   <2012年07月27日号>
第5回  企業でiPadを導入する場合の注意点   <2012年08月29日号>
第6回  iPad活用事例(1)〜外出先で図面を利用する〜   <2012年09月28日号>
第7回  iPad活用事例(2)〜iPadで、魅せるプレゼンテーション〜   <2012年11月30日号>
第8回  iPad活用事例(3)〜 タッチde IT! 〜  <2012年12月26日号>





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