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オフィスのペーパーレス化・電子化
■ 第1回 縮み行く日本 <2011年08月26日号> |
最近の驚きの1つに「日立と三菱重工の統合に向けた発表」があります。 |
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オフィスのペーパーレス化・電子化
■ 第2回 失敗しないペーパーレス【1】 <2011年09月27日号> |
【大手企業の導入事例】
近年、ペーパーレス化に「成功した」とか「失敗した」という話を耳にします。 |
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【ペーパーレス化 -paperless-(電子化)とは】
オフイスで紙を使って情報の収集、選別、保管、検索、加工、活用などを行ってきた状態から、コンピュータ・システムでその全てを行なうことにより、業務の単純化、標準化、効率化に取り組むことである。
ビジネス・プロセスの効率化やコスト低減の取り組みの一環。 |
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【導入事例:】N電話局の設計部署、施設管理部署 |
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(1)電子化の背景
設計図書、構造計算書原紙、マイクロフィルムなどが紛失したり、汚れたりしたほか、マイクロフィルムの読取・出力機器が故障した。更に保管場所がなくなったことから、過去の図面を探すのに地下倉庫まで行き来し、結果的に見つからないことが多発していた。
建築・工作物全般、電気通信・コンピュータ用電力設備並びに情報通信システムの業務全般
@企業内の業務プロセスの見直し。(紙ベースからデジタルベース) @徹底したビジネス・プロセスの見直し
A紙よりデータは使えるという意識を全員に根付かせた。
B最新データ、修正データの更新作業の環境をきちんと整えた。
C検索スピードの向上を担当者と模索した。
以上のように紙を減らす事に執着するのではなく、オフイスの業務プロセス効率化に主眼を置き、適切な手立てを講じることにより、ぺーパーレス化が成功したと言えます。 |
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次回は、失敗しないペーパーレス【2】で、中小企業の導入事例の一部をご紹介していきたいと思います。 |
オフィスのペーパーレス化・電子化
■ 第3回 失敗しないペーパーレス【2】 <2011年10月27日号> |
【震災から学ぶ・・・】 | ||||||
3.11は「様々な驚き」を与え、「価値観の転換」と「生きる厳しさ」を教えてくれました。 |
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【中小企業の導入事例】
ペーパーレスによる経営は「再生でなく変身」であるとも言える事例をご紹介します。 | ||||||
【導入事例:】T水道メーカーの商品開発部署、営業部署、情報システム部署 |
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(1)電子化の背景
給水システム(給水栓、止水栓、継手、サドル分水栓及び関連装置)の製造、販売を行なうT社は、全国営業拠点からの図面、資料の問い合わせが頻発しており、問い合わせに対して、紙図面を探し、コピーし、FAXする作業工数に時間がかかっていた。
さらに、商品開発部と営業現場の図面、資料情報にズレが生じるトラブルが問題となっていた。
@企業内の業務プロセスを、紙・FAXベースからWEBベースに変更した。 @徹底したビジネス・プロセスの見直し
A紙よりWEBシステムは使えるという意識を営業マンに根付かせた。
B最新データ、修正データの更新作業の環境をきちんと整えた。
C検索スピードの向上を担当者と模索した。
以上のように、思い切ってコミュニケーションツールを転換することで、図面、資料等情報の一元管理が実現し、業務プロセスが単純・効率化されました。
そして最終的には、営業所へ送る図面のFAXがゼロになり、ぺーパーレスは成功したと言えます。 |
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オフィスのペーパーレス化・電子化
■ 第4回 失敗するペーパーレス(大企業の導入事例) <2011年11月29日号> |
【価値観転換の勇気・・・】 | ||||
「会社が生残るためには価値観を変えよ」といいますが、そんなことは誰でもいえます。問題はそれが実践出来るかどうかということです。 |
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【大手企業の失敗事例】
ペーパーレスにおいて、まさに「価値観転換の勇気」を持てず中途半端な取組みに終わってしまった失敗例をご紹介します。 | ||||
【導入事例:】大手重工業メーカーの商品開発部署 |
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(1)電子化の背景
設計業務において、部品カタログ(冊子)を参考にして設計や部品の注文を行っていたが、設計者が100名以上存在し、カタログの紛失や破損の問題が頻発していた。
@企業内の業務プロセスの見直し。(紙カタログから電子カタログへ)
当初、カタログの紛失や破損の問題を解決し、社内外のやり取りも電子化されたカタログを受渡しすることにより、業務を効率化できる予定であった。 @ビジネス・プロセス見直しの不徹底。
A検索方法の仕様統一に関して検討が不十分であった。
B更新作業の不徹底。
C検索スピードの向上対策が不十分であった。
「価値観転換の勇気」と粘り強い取組みが中途半端に終わると、電子化メリットを明確に共有できずペーパーレスは失敗してしまうという一つの事例を紹介しました。 |
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オフィスのペーパーレス化・電子化
■ 第5回 これからのペーパーレス(こんなに便利な書類・図面管理術) |
【IT(情報技術)を味方に・・・】 | ||||||
日本の「間接部門の効率の悪さ」は特筆すべきで、その生産性はOECD加盟国中20位です。 |
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【こんなに便利な書類・図面管理術】
今回は、間接部門の効率化で、独立系の中小企業が取組んだ事例として「こんなに便利な書類・図面管理術」という観点から、
ペーパーレス化の一例をご紹介します。 |
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[現状]
H社では顧客からの必要図面をFAXで受信していたが、納品後は図面を間違えないために、すべて返却または廃棄していた。
1.FAX図面の有効活用
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以上の事例は高価なソフトウエアシステムの構築でなく、それぞれの現場にあった仕組みを、簡単で低コストによる効率化を進めたものです。 今やITは「情報の収集・整理・活用の進め方」を如何なる意識で取組むかが重要です。 8月の第1回より5回に亘り、オフイスのペーパーレス化に関する事例を述べてきました。 それは弊社での1営業マンのささやかな経験からとはいえ、「間接部門の効率化」という重要課題に迫るものであり、将来のわが国間接部門の生産性改善に一策を暗示するものです。 わが国の「間接部門の生産性」がOECD加盟国中20位という屈辱は、国の産業構造にも原因があるとはいえ、優れたIT活用を先取りし、「モノづくり」と同様、世界の上位を目指さなければならないと思います。 弊社はこれからも、ITの活用について「皆様のご支援の中で」鋭意努力して行きたいと願っております。 ご精読有難うございました。 (次回からは別のITテーマでお目にかかりたいと思います) |
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