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ものづくりの差別化について
(執筆:代表取締役 杉原 寛)
■ 第1回 <2010年05月20日号> |
(1)景気は回復傾向に・・・
5月は躍動の季節であり、目に映る青葉の輝きが人々に心躍る力を伝えてくれます。 |
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(2)業績のポイント
ところで、製造業の業績は |
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私はそのようなことが、いつまでも続いていては「国家の一大事」であると思いますが、少なくと
も日本人の知恵で、これを打破する方法を考えなければならないということです。 |
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(次回へつづく) |
ものづくりの差別化について
(執筆:代表取締役 杉原 寛)
■ 第2回 <2010年08月11日号> |
(3)モノづくりの標準化
モノづくりには「人、材料、機械、方法」の4つの要素があり、これを4Mといいます。 |
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昔、デスクの生産を日産500から700にするため、 |
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(次回へつづく) |
ものづくりの差別化について
(執筆:代表取締役 杉原 寛)
■ 第3回 <2010年10月01日号> |
(4)標準の認識
前回の「モノづくりの標準化」では、そのアウトラインをご理解願えたでしょうか。 |
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昔、釣竿メーカーの社長から聞いた話ですが、決められた標準作業で行えば1人当たり1日20セットが出荷出来るので、外国の工場でもその方法を奨励し、出来高給を支払っていました。 |
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前者は作業標準を軽視して生産性を追及し、失敗をしながらも改善を続けてきたが、後者は「無理をしなくても食っていける」的な考え方で、成長の止まった企業といえるからです。 |
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(5)標準化は経験と科学の対応である。
ある工程で1人の作業者が休んだとき、代わりの人が穴埋めをします。 |
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(次回へつづく) |
ものづくりの差別化について
(執筆:代表取締役 杉原 寛)
■ 第4回 <2010年12月24日号> |
(6)標準から次の標準へ
標準化は前述の諸問題を解決しながら、現状作業のバラツキを少なくして行きます。
昔、フォード(H.Ford)は、自動車工場での決められた組立方法では、生産性に限界があることを知りました。
さてここではフォード自動車工場での「作業分析、細分化、単純化、機械化」といった言葉が出ましたが、次は「作業研究と改善活動」の角度から現場を見て行きましょう。 |
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(7)作業研究
「今の作業を半分以下の時間で出来ないだろうか?」と考える人は少ないと思います。
某自動車工場の話ですが、昔、ある板金プレスの段取り替えに300分かかっていました。
製造業では仕事に従事する全体の時間を総所要時間といいますが、それには「みかけの生産時間」と「無効時間」に分けられます。 |
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【図−(1)】 ![]() |
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作業研究では「基本生産時間」以外は、すべてが不要な所用時間ということになります。
大切なのは「基本生産時間」ですが、これは仕事をしているときの稼働時間ではありません。 |
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(次回へつづく) |
ものづくりの差別化について
(執筆:代表取締役 杉原 寛)
■ 第5回 <2011年01月31日号> |
(8)作業研究の方法
作業研究というと少し専門的になりますが「作業の測定」と「方法の研究」をいいます。
「方法の研究」は測定されたデータを改善のために活用することです。
前述した某自動車工場の「板金プレスの段取り替え」では、5時間もかかった停止時間が後工程に大きい影響を与えるために選択された一例といえるでしょう。 |
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さて「5時間の段取り換えが、なぜ10分で出来るのか」というのも気がかりですが、その概略は次通りです。
次にこれらを「プレス稼働中も別の場所で、次の段取り替えを準備出来るものがないか」を研究します。
時は流れて、シングル・タイムは今やフラッシュ・タイム即ち、瞬間の時間で機種を変更する時代になりました。
その発想には「取る、減らす、1つにする、共通にする、同時にする、引っ掛ける、滑らす、角度を変える」等々の点から検討し、試みる勇気が必要になります。 |
【図−(2)】作業者工程分析図(例) ![]() |
(次回へつづく) |
ものづくりの差別化について
(執筆:代表取締役 杉原 寛)
■ 最終回 <2011年04月22日号> |