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CADSUPER FXU

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CADSUPER FXU Ver6.0/6.1 新機能紹介

Ver6.0/6.1にて強化・改善された【寸法作図機能関連】についてご紹介いたします。


■ 4.寸法作図機能関連

  4.1 円弧長寸法・作図形状追加

  4.2 2円間距離寸法作図

  4.3 直径寸法の作図形状の追加

  4.4 面取り寸法線改善

  4.5 データム線端の幾何記号利用

  4.6 面の肌記号作成コマンドの追加

  4.7 引出線角度の補正機能設置

  4.8 記号付き引出線の伸縮・移動機能

  4.9 片矢寸法の作図範囲指定の改善

  4.10 その他
   [ 引出し ]−[ 座標 ] コマンドの改善
   [ 記号 ]−[ 仕上げ ] コマンの改善
   [ 公差 ] コマンドの改善
   [伸縮]/[移動]コマンドの改善(Ver6.1)New
   [統合編集]コマンドの改善(Ver6.1)New





4.1 円弧長寸法・作図形状追加

  • 現行のJIS規格では、円弧長記号を作図する位置が寸法値の前にあります。(Z 8317-1:2008)
    これに対応した作図、編集機能を提供します。
  • 従来の形状との作図切替は、ユーザプロパティ−「寸法・文字」ページで行います。
「ユーザプロパティ」−「寸法・文字」
旧来の作図・追加形状
旧来の作図(上記設定にチェックなし) 追加形状(上記設定にチェックあり)


4.2 2円間距離寸法作図

  • 2円の最短距離を計測したい場合、仮線をおいて作図する必要があり、手間がかかっていました。
  • 今回、2円間の寸法を作図するコマンドを追加しました。
    【提供コマンド】
  • [寸法]−[2円間]コマンドを新たに追加しました。
    [寸法]−[2円間]
    【オペレーション】
    以下の手順で寸法を作図します。
  1. 「第1円を指定」 → 計測対象円1を指定します。
  2. 「第2円を指定」 → 計測対象円2を指定します。
  3. 「描画点指定」 → 寸法作図位置を指定します。
2円間・寸法

    【注意点】
  • 寸法(補助線)作成位置は、円の認識位置に近い位置から作成しますので、寸法補助線を発生させたい場所に近いところで円を選択する必要があります(同心円寸法を除く)。



4.3 直径寸法の作図形状の追加

直径寸法
  • 直径寸法の引き出し形状として、A,Bの形状は以前から作図可能ですが、今回、新たにC,Dの形状を作図できるようにしました。
  • Ver.5.1以前は、A⇔Bの切替を[T]で行っていましたが、作図パターンが増えたため、「Y/N」での切替えに変更し、[T]での切替えは廃止します



4.4 面取り寸法線改善

(1)作図形状の追加

面取り寸法
  • 面取り寸法線緒作図形状として、A,Bの形状は以前から作図可能ですが、今回、新たにCの形状を作図できるようにしました。
線後値
  • 「コマンドモード3」がA「(引出し)なし」、B「(引出し)あり」となっています。
    ここに「(引出し)線後値」を追加し、C形状を作図できるようになっています。

(2)作図方法の改善

  • Ver.5.x以前では、面取り線に対して交差、接する線分すべてを対象として、寸法値を計測しています。
    この時、計測では不要になる「破線」なども対象となるため、作図形状によっては、正しい面取り寸法値にならない場合がありました。

面取寸法 左図の場合、正しい値は「C5(右側寸法)」ですが、作図すると「C3(左側寸法」」で描かれました。

  • Ver.6からは、計測値が複数算出される場合にユーザに計測対象形状を確認してもらうようになりました。

例)下記形状の部分について
面取り

  • マウスで図中の斜線中央付近を認識すると、面取り対象要素が複数検出されますので、ユーザに選択してもらうように促進メッセージを表示します。
面取り対象要素検出
  • 仮表示色(上図では紫)で示された対象で面取り形状がOKであれば「Y(or左クリック)」します。
    「N(or右クリック)」すると、パターンを変えて順に確認を行っていきます。
面取り対象要素検出
  • パターン選択はループしますので、(N)入力では抜けません。
  • 直接指定する場合は、(S)を入力し、次の2オペレーションで対象要素を選択します。
  • 「ESC / スペースキー」入力で、面取り線選択に戻ります。
  • 検出要素として優先されるものは、
    @面取り線と同じ線種の要素、
    A面取り線端が接続されている要素、
    B形状線が線端で接続されている要素となります。


4.5 データム線端の幾何記号利用

  • 幾何記号でもデータム線端付の記号を描きたいという要望に対応し、データム線端を設置できる機能を提供します。
  • データム作図コマンド実行中、コマンドモード2に「線端のみ」が追加されています。
    このモードで実行中、「要素指定」後に「幾何記号指定」で動作し、幾何記号にデータム線端を設定できるようになります。
線端のみ

    【利用方法】

  1. 幾何記号を配置(引き出し線は、なし)。
  2. 「データム」コマンドを起動し、コマンドモード1を「線端配置」とする。
  3. 対象線(円弧)指定→幾何記号指定。



4.6 面の肌記号作成コマンドの追加

  • 今回、新たに「面の肌記号」を記入できるコマンドを提供します。(新規コマンド)
設定ダイアログイメージ
設定ダイアログ 寸法-記号-面の肌

    【オペレーション】

    オペレーションは他の記号と同等です。
  • [ダイアログにて情報設定] → 配置点指定。

         または、

  • [ダイアログにて情報設定] → 引き出し起点指定 → 中間点指定 → 配置点指定
作図形状イメージ
作図形状イメージ



4.7 引出線角度の補正機能設置

  • 現行のFXIIでは、半径、直径などは、角度値を入力、もしくはフリーで作図できるようになっていますが、図中で角度をそろえる場合は、その都度入力する必要があり、面倒な作業になります。
  • 角度入力を行わなくても、特定の角度ごとにクリッピングし、綺麗に揃った寸法が作図できる機能を提供します。


【対象コマンド】

当機能を設置する寸法コマンドは、下記のものとなります。

  • 半径−中心/任意/折れ線
  • 直径−通常/片矢
  • 引出し−コメント
  • 記号−幾何
  • 細部


【コマンドモード】

作図中に切替える場合を想定して、「コマンドモード6」に設定を設置します。
下図は例として、[寸法]−[半径]−[中心]コマンドのコマンドモードバー。

角度補正

コマンドモード6:角度補正
「補正」:角度補正あり
「フリー」:角度補正なし

半径−中心の動作イメージ
半径−中心の動作イメージ



4.8 記号付き引出線の伸縮・移動機能

  • 寸法−移動、伸縮コマンドで、記号付き引出し線の編集を可能にしました。
  • 引出し付き記号の選択位置によって、[寸法]-[伸縮]/[移動]コマンドで、以下のように伸縮、移動します。

(1)寸法−伸縮での動作

例)
寸法−伸縮

【Aの位置を選択した場合】
・引出し線の先端側を伸縮します。
   

Aの位置

【Bの位置を選択した場合】
・引出し線の先端でない側を伸縮します。
・記号、下線は、引出し線の伸縮位置まで移動します。
   

Bの位置

【Cの位置を選択した場合】
・下線を伸縮します。
   

Cの位置


(2)寸法−移動での動作

例)
寸法−移動

【Aの位置を選択した場合】
・記号全体を移動します。
   

Aの位置

【Bの位置を選択した場合】
・引出し線の先端を中心に、引出し線を回転移動します。
・記号、下線は引出し線の移動位置まで、平行移動します。
   

Bの位置

【Cの位置を選択した場合】
・記号、下線は、引出し線に沿って移動します。
・引出し線は、下線の移動位置まで、伸縮します。
   

Cの位置

【Dを選択した場合】
・下線に沿って記号を移動します。
   

Cの位置




4.9 片矢寸法の作図範囲指定の改善

  • Ver.5.x以前では、仮想的に作成される寸法補助線間(下図、紫破線ハッチングの範囲)でのみ、片矢形状の寸法線が描画可能でしたが、この幅が狭い場合に寸法が思う形状に描けませんでした。
  • Ver.6からは、描画位置B(緑破線ハッチング)の範囲でも寸法が作図できるようにします。
片矢寸法・作図範囲


4.10 その他

(1)[ 引出し ]−[ 座標 ] コマンドの改善

  • XY方向を自動で判定して作図する機能を搭載しました。
[ 引出し ]−[ 座標 ]

(2)[ 記号 ]−[ 仕上げ ] コマンの改善

  • 特定記号を配置する場合の、ダイアログ初期フォーカス位置を利用しやすい位置に変更しました。
[ 記号 ]−[ 仕上げ ]

(3)[ 公差 ] コマンドの改善

  • 設定登録ページ数を20ページに増やしました。
[ 公差 ]

(4)[伸縮]/[移動]コマンドの改善(Ver6.1)

  • 引出し寸法線の編集を改善しました。

(5)[統合編集]コマンドの改善(Ver6.1)

  • 引出し寸法線、引出し線付き記号の編集を行えるようにしました。


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